畑を変えて
まったく畑違いの分野に転職する人もふえています。
北陸地方で有名なあるタクシー会社ではあえて未経験者を採用するそうです。
その理由は、経験者はいままでの自分の経験で仕事を行うのに対し、未経験者はすべてがゼロなので会社の方針をすべて素直に受け入れる傾向にあるからです。
たしかにどちらにも利点とマイナス点があるかもしれません。
経験者だと現場を知っているし見てきているので、仕事が速い。
しかしその反面自分の経験に頼りがちで、とかく前はこうだったという固定概念をなかなかとりのぞくことができないかもしれません。
またすでに仕事のやり方がかたまっているために、新しいやり方に挑戦するのは難しい場合があります。
しかし未経験者をやとうなら、素直なので教育しやすいかもしれません。
もちろん基礎を覚えるのに時間がかかるのは確かです。
年齢と共に自分のやり方にヘンに自信がついてしまうのは時としてやっかいなことです。
いくつになっても柔軟性を身につけるのは今の時代特に大切です。
異業種間の転職では、会社員が雑貨屋さんに、会社員がカフェの店員になどがあります。
異業種から来たからこそ見える観点があります。
同じ畑でずっと働いていると同じことにしか目が行かないことがあります。
ところがまったく違う畑からきたのでアイディアが新鮮なのです。
また今までの経験が役に立つこともおおいにあります。
接客業から教師に転職したある女性はそれまでの接客業を通して、お客さんのニーズをよみとることが身についていました。
お客さんの要望に良く耳を傾け、何をしたらいいか判断していました。
原則は同じだったのです。
生徒一人一人の必要を見極める事により、教育者として生徒の個性を伸ばすとてもすばらしい教師になったのです。
そうしたことをかんがえると一つの道を究めるのもすばらしいですが、いままでの経験を生かして全く違う世界に飛び込むというのもまたすばらしいのではないでしょうか。